ご挨拶






第89回日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会・
日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 九州支部秋季学術講演会
会長 荒金 尚子(佐賀大学医学部附属病院呼吸器内科)

 この度、第89回日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会・日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 九州支部秋季学術講演会会長を拝命しました。この歴史ある学会の会長を務めさせていただくことは大変名誉な事であり、実りある会にするため全力を注ぐ所存です。

 2019年12月に端を発した COVID-19 は3年目に突入しました。健常人に対しての毒性は顕著ではないもののすさまじい感染力に翻弄される人類は、神にその知恵を試されている感を受けるのは私だけでしょうか。

 兎にも角にもこの感染症を契機に世の中は様変わりしました。マスクをつけないとまるで衣服をつけずに外出するような気恥ずかしさが生まれ、人との距離も自然に保つ習慣ができたような気がします。何より劇的に変化したのはWEB環境の発展です。COVID前ではZoomという言葉すら知らなかった私が、今では毎日リモートのお世話になり、面談、講演会、学会出席全てリモート対応になりました。このような時代背景の下、本学会ではフルリモートで開催という決断になったわけです。最大の利点は、COVIDで最も多忙を極める呼吸器内科医が情報収集できる場を身近に設定できることです。講演者サイドも、遠方への移動をあまり好まれない基礎研究者の先生方(私の偏見でしょうか)も招聘できます。一方で、対面でしか培われない親近感、同朋意識の育成には不利に働くでしょう。質疑もためらいがあるかもしれません。このような種々の利点欠点を頭に置きつつ、学会の新しい在り方の一つとして捉えていただければ幸甚です。

 学会ポスターデザインは有明海の朝日です。この苦難な時代を乗り越え、よりよい呼吸器診療ができる新時代へとの願いを込めています。最後に、本学会が開催される2022年10月にはCOVIDは沈静化し、平和な日常が戻ることを祈るばかりです。

【大会事務局】
 佐賀大学医学部附属病院呼吸器内科
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