日本結核・非結核性抗酸菌症学会 THE JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS AND NONTUBERCULOUS MYCOBACTERIOSIS
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Q&A 4: T-Spot陽性の対処について


Q&A 4 2013年8月28日
質問:T-Spot陽性の対処について

20歳代女性(看護師)が健診のレントゲンで異常を指摘され来院されました。
健診から2ヶ月ほど経過していましたが、TCT上右上肺野に淡い浸潤影が残存していたためT-Spotを行いました。
結果は陽性でした。
現在自覚症状はありませんが、気管支鏡検査等を行い確定診断を求めるべきでしょうか、あるいは治療を開始するべきでしょうか。
ご教授いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

回答 2013年10月30日11:10
画像がどれくらい結核らしいか、にもよります。
通常は、菌検査を行ってから(非結核性抗酸菌症のこともありますので)です。喀痰が出なければ、少なくとも胃液で塗抹、PCR,MGIT培養検査を行い、塗抹およびPCRが陰性なら気管支鏡検査を行ってから、治療するか、培養結果を待つか(画像からどれくらい結核を疑うかによります)となると思います。

なお、陰影が消失した場合は、結核既感染だがあきらかに発病していない、ということになります。20歳代の看護師さんとすると、看護師になってから感染した可能性が高いとすると、潜在結核感染治療を考慮したほうがよいと思います。
保健所にご相談ください。

治療委員会 吉山 崇(複十字病院)

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